三菱ケミカルホールディングス、持ち合い株売却  2015/12/21

三菱ケミカルホールディングス、持ち合い株売却で成長産業に投資  2015/12/21

三菱ケミカルホールディングスは、時価1,000億円相当の持ち合い株を、2~3年かけて売却する予定です。

炭素繊維や高機能フィルムなどの成長産業への投資資金に充てます。株式保有が事業に好影響を与える度合いを銘柄ごとに精査し、資金効率を高めるのが目的です。

三菱ケミカルホールディングスは、現在約2,400億円相当の持ち合い株を保有しています。そのうちの約4割強を手放す方針です。

三菱UFJフィナンシャル・グループ、みずほフィナンシャルグループなどの金融機関11銘柄や傘下の事業子会社の取引先をさ中心に保有しています。銘柄ごとに保有株数が取引実態に応じた水準になるように損益や市場への影響を考慮しながら売却します。保有先と時期や売却株数で合意できた銘柄から売却します。

三菱ケミカルホールディングスは、2017年3月期から始まる5年間の中期経営計画で、M&Aや設備投資、研究開発に、1兆7,000億円を当てる方針です。収益につながりにくい保有株を売却して、成長投資に振り向けます。

 

 

日本経済新聞  2015/12/21 朝刊

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