住友電工、 米で水処理事業に参入。 食品工場など受注  2015/12/16

住友電工、 米で水処理事業に参入。 食品工場など受注  2015/12/16

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住友電気工業は、米国で水処理市場に参入します。
カリフォルニア州の大手食品工場の高濃度汚染水を処理する水処理膜を受注しました。原油精製設備向けでも、近く契約する見通しです。

2つの案件とも、処理能力は1日当たり10,000m3規模で、産業向けでは大型案件です。これまでは、中国や台湾で水処理膜の販売を進めてきましたが、世界最大市場の米国にも広げ、収益基盤を強化します。

住友電気工業は、フッ素樹脂の一つである「ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)(通称テフロン)」を使用した水処理膜を手掛けています。米国のゼネラル・エレクトリック(GE)や東レの「ポリフッ化ビニリデン(PVDF)」よりコストは高くなりますが耐久性があり、汚れにくい点が評価されています。

今回受注したカリフォルニア州の大手食品工場は、汚水の有機物濃度が高く、高度な処理が求められます。また、近く受注する見込みの原油精製設備は汚水に水銀やヒ素などの有毒物質が含まれています。

住友電気工業の水処理膜を使用すれば、いずれの場合も従来の膜より効率的に汚水処理が可能と推定されます。

同社は、2000年代初めに水処理設備事業に、本格的に参入し、海外では韓国、中国、台湾で納入実績があります。

従来の膜より処理能力を50%程度高めたプラントなどを開発しています。2017年度には、水処理事業で売上高30億円を目指しています。

工場廃水や下水を浄化する水処理事業は人口増加や所得拡大が続くアジアや中東で需要が伸びる一方、世界最大市場の米国でも処理能力がより高い膜への切換えが進んでいます。世界最大手のGEの他に、クボタや三菱レイヨンといった日系企業も成長事業と位置付けて力を入れています。

 

住友電工プレスリリース

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