パラジウム、上昇続く  ガソリン車に使用、排ガス不正で需要増観測

パラジウム、上昇続く  ガソリン車に使用、排ガス不正で需要増観測

 

ドイツ・フォルクスワーゲン(以下、VW)によるディーゼル車の排ガス不正問題を受けて、ガソリン車に需要がシフトするとの見方が広がっており、ガソリン車の排ガス処理に使用するパラジウムが買われています。一方、ディーゼル車の排ガス触媒に使用するプラチナは下げ基調で、価格差が縮小しています。

パラジウム価格の指標となる、ニューヨーク先物の9月25日の時間外取引価格は、1トロイオンス(31.103 4768gr )660ドル付近で推移しました。前日の終値から5ドル程度上昇して、直近で安値だった8月下旬に比較して130ドルほど値上がりしています。2か月半ぶりの高値になっています。
プラチナは、1トロイオンス950ドル前後で、8月下旬と比較して70ドル下がり、対照的な値動きになっています。プラチナとパラジウムの価格差は290ドルで、2002年以来の13年分ぶりの水準まで縮小しています。2015年年初は、400ドル超えの価格差がありました。

出典:日本経済新聞 2015/9/26

出典:日本経済新聞 2015/9/26

今回のVWの排ガス不正問題で、需要ががディーゼル車からガソリン車にシフトするとの見方があります。車種により異なりますが、ディーゼル乗用車では排ガス浄化のための触媒にプラチナ2gr、パラジウム0.5gr程度しいようされているといわれています。一方、ガソリン車は、パラジウムが2gr程度使用されており、プラチナはほぼ使用されません。高価格なプラチナは、以前からディーゼル車でも使用が削減される傾向にありましたが、需要がさらに減少する可能性があります。

ガソリン車が多い米国での新車販売が好調なことも、パラジウム価格を高値で支える材料になっています。米国の調査会社によると、2015年8月の米国での新車販売台数は前年同月比で3%以上増加しています。

パラジウムは、主産国であるロシアなどからの供給量が増えるとの観測が後退してきたことも、パラジウム高値の背景にあります。原油安に歯止めがかかり、8月下旬以降、ロシアのルーブルが外為市場で下げ止まってきたためです。

東京商品取引所では、9月25日、パラジウムは続伸して1gr 2 529円で、2か月ぶりの高値を付けています。プラチナは、安値から買い戻す動きが出て反発しました。前日比30円高の1gr 3 701円になりました。

出典:日経テクノロジー https://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20110802/193995/

出典:日経テクノロジー https://techon.nikkeibp.co.jp/article/FEATURE/20110802/193995/

 

 

日本経済新聞 2015/9/26朝刊

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