クボタ、中国で農機増産

クボタ、中国で農機増産
中小型トラクター;60億円で新工場建設

概要
クボタは、2017年秋をめどに中国で農機を増産します。新工場の場所は江蘇州蘇州で、約60億円を投じて建設します。内容は、主力製品であるトラクターの年間生産能力を現在の2倍の1万台に引き上げます。
中国は現在、経済が減速局面になっていますが、中国政府は農村部の生活水準向上を狙って、農機の導入に手厚い補助金を出しています。
クボタは、扱いやすい中小型のトラクターをメインにして成長市場の開拓を急いでいます。

■新工場建設
クボタが今回計画している新工場は、現在稼働している蘇州の農機工場に隣接して設けられます。
建屋面積は、約3万平方メートルで、着工は2016年秋を予定しています。
コンバインも増産の対象になります。麦やトウモロコシ用を中心に、年間生産台数を20%増強して4万5千台にします。

現在近隣のレンタル工場で生産している分についても、自社工場に集約します。塗装など現在外注に出している工程も、新工場に取り込み生産効率を高めます。エンジンについては中国や日本にある自社工場から調達します。工場は更なる増強も検討しています。

■中国の農業施策
中国政府は、農業生産拡大を目指して、農機を購入する際には、価格の20~30%に相当する補助金を出しています。当面は現行制度を続ける方針を打ち出しています。業界の推計では、中国の農機市場の規模は、2013年の約3兆円から、2023年には約7兆円に2倍以上になる見込みです。

■中国における競合
現在、中国では現地メーカが低価格の小型タイプのトラクターを中心に販売しています。一方、アメリカのジョンディア社などの世界大手の企業は大型機に強みがあります。

クボタは、中小型のトラクターを手掛けています。現地メーカとの競合になる小型トラクターの価格は、1台200万~400万円程度です。現地メーカ品より高価ですが、扱いやすくて品質的にも優れているとされています。
また、ジョンディア社や中小型を販売しているインドのマヒンドラ・アンド・マヒンドラなどの海外メーカよりも、きめ細かな販売網を整えています。充実したアフターサービスを提供できる点も訴えて、現地の農家に売り込んでいきます。

■クボタの取組み
クボタは、生産体制の強化とともに、販売拠点も増やす計画です。沿海部の稲作地帯を中心に構えている店舗を山東省や河北省などの稲作が盛んな地域にも広げて、現在約900ある販売店を、2018年をめどに1200店に増やします。
これら一連の取組みで2016年度約700億円を見込んでいる中国での農機の売上高を、早期に1000億円規模に増やしていきます。

売上高

引用元:日本経済新聞

■その他の農機メーカの動き
井関農機は、中国自動車大手の東風汽車グループとの合弁会社を通じて、2016年11月に新工場を稼働させる計画です。

引用元:日本経済新聞 2016/5/7 朝刊

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