7.4 砂処理設備(sand control plant)
7.4 砂処理設備(sand control plant)
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図7.4.1に、砂処理設備の例を示します。
(1)サンドミル(sand mill)
鋳型砂の調整上最も重要な装置です。砂に、粘土、水、その他を配合し均一に混練する必要があります。場合によっては油や合成樹脂などの粘結剤を混合することもあります。
最も普通に用いられるのは、ローラ型のサンドミルで、2個のローラが容器内で回転し、混合物を容器の底板に押し付けて強力に練るような形で作動します。鋳型砂の特性によっては、かくはんを主体とするアジテータ型のミルも使用されます。
(2)砂再生装置(sand reclamation machine)
型ばらし後の鋳型砂の表面に付着している不純物や古くなった粘結剤を取り除いて、再び使用できる砂にする装置です。
乾式では高速空気や回転羽根で砂粒をターゲットに衝突させ再生させる方法と、ローラにより機械的にすり合わせる方法とがあります。
砂の再生に当たっては、砂中の不純物を燃焼させ再生砂を肌砂として使用する流動ばい焼炉が用いられます。
(3)砂処理プラント
回収された砂は、サンドクーラで冷却され、ブレーカスクリーンに入り、砂の塊は粉砕された後、ふるいでふるわれ、新砂とともにサンドミルに入ります。混練された砂はサンドホッパに蓄えられ、必要に応じてベルトコンベヤで造型場に送られます。空気輸送装置を用いる場合もあります。必要に応じてブレーカスクリーンのところに砂再生装置を配置します。効率上の問題から縦型に配置することが多いです。
参考文献
機械工学便覧 第6版 β03-02章
引用図表
図7.4.1 砂処理設備 機械工学便覧 第6版 β03-02章
2016/11/6
本稿(初稿)は、筆者の興味と復習を兼ねているため、参考文献からの引用が主たるものになっています。第2稿ではより内容を絞り、かつより広範囲なデータに基づく記述を企図しております。