電池の種類
電池の種類(battery type)
電池とは、「構成する物質が、化学的・物理的・生物的に変化することにより生じたエネルギーを、電気エネルギーとして取り出す装置」と考えることができます。
電池と呼ばれるものの種類は多く、いろいろな分類方法が考えられます。ここでは電気エネルギーを発生する原理により、「化学電池」、「物理電池」、「生物電池」の3つに分類してみましょう(図1)。このうち、日常生活で使用される電池の多くは、乾電池や蓄電池であり、これらは化学電池に属します。
「化学電池」は、電池に内部に充填、あるいは外部から供給された物質が、「酸化」や「還元」といった化学反応により他の物質に変化する際に生じる電気エネルギーを利用します。
「物理電池」は、熱や光などのエネルギーを取り⼊れることで電⼒を取り出す(変換する)タイプの電池で、太陽電池がその代表的なものです。
「⽣物電池」は、微⽣物などが起こす⽣物化学反応を利⽤する電池で、酵素反応を利用する「酵素電池」などがあります。
「化学電池」は、放電のみが可能で使い切った後に廃棄する一次電池と、充放電が可能で繰り返し使用可能な二次電池とがあります。また、燃料電池も化学電池に分類されます。これらの化学電池は、何れも電解質の両端に正負の電極が設けられています。これらの電極は、酸化還元反応を行う活物質と、電子伝導体から構成されており、電子のやり取りを行います。
図1電池の種類
参考文献
リチウムイオン二次電池用電極材料 石井壮一郎他 東海大学紀要工学部Vol.,No.,2000,pp.
引用図表
図1電池の種類 ORIGINAL
ORG: 2022/10/25