4.3 騒音計の測定可能範囲(リニアリティレンジ:直線動作範囲)

4.3 騒音計の測定可能範囲(リニアリティレンジ:直線動作範囲)

スポンサーリンク

 

新しいJIS規格(JIS C1509-2005)に適合している騒音計のレベル直線性の誤差は、それぞれの周波数重み特性(A,C,Z特性)による音圧レベルの各周波数で表4.3.1のように規定されています(測定の拡張不確かさを考慮しています)。

さらに、各レベルレンジの任意の信号レベルで、±10dB以内の変化に対して許容差は以下の数値尾になります(測定不確かさを含みます)。

この直線性誤差の許容範囲を超える信号が騒音計に入力されると、測定範囲外であることを警告を示すために、過大レベルもしくは過小レベル(Over または Under)が表示されます。

従って、騒音計の測定可能範囲(リニアリティレンジ)というのは、それぞれの周波数重み特性(A,C,Z特性)、及び各レンジ、各周波数において、Over または Under の表示がされない範囲になります。

上記の条件より、各周波数で測定範囲は異なりますので、騒音計のカタログに記載されている数値は、通常1kHzにおける直線動作範囲を、リニアリティレンジの代表値として、記載しています。

表4.3.1

表4.3.2

 

 

出典:小野測器技術資料