8.陽極酸化
8.陽極酸化(anodization)
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陽極酸化反応とは、電解質水溶液中で、金属を陽極として電流を流した場合に電極(陽極)上に酸化被膜が形成される反応をいいます。陽極酸化反応により形成される皮膜によって、種々の金属材料に対して、耐食性、装飾性、絶縁性など、用途に応じたさまざまな機能を付与することができます。陽極酸化皮膜は、複雑な形状を持つ金属材料表面に、短時間で全面に皮膜を形成することができるため、様々な分野で利用されています。
陽極酸化被膜が、われわれの日常生活で最も親しみがあるのは、アルミニウム(Al)に陽極酸化処理を行い、水蒸気で封孔処理を行ったもので、商品名はアルマイトと呼ばれています。アルマイト処理は日本で発明されました。
この章では、アルマイト処理を含む陽極酸化反応について、その生成原理や応用について記述していこうと思います。
図 アルマイト処理やかん
参考文献
表面処理 日本金属学会編 新制金属講座 新版材料編
引用図表
アルマイト処理やかん pixabay
ORG:2019/1/16