1.2 製造プロセスの選択
1.2 製造プロセスの選択(Manufacturing process selection)
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1. 製造プロセスと選択要因
製造プロセスとは、鋳造、フォーミング、モールディングなどの主要な形状生成方法、および従来型と非従来型の機械加工プロセスを表わします。
製品製作に適用可能な製造プロセスは、通常は複数あります。最終的な選択は、いろいろな技術的な機能と、経済性に関連する多くの要因、例えば、製品のサイズ、形状、公差、表面仕上げ、設備、人件費などに依存します。
製造プロセスの選択要因について、いくつか示します。これらの要因の重要性は必ずしも同じレベルではありませんし、考慮すべき順序を示すものでもありません。
[製造プロセスの選択要因]
・生産数量
・設備費用
・治工具費用
・処理時間
・労働強度
・プロセスの監視
・保全費用
・エネルギー消費量
・材料費 / 材料の入手可能性
・製品形状 / 寸法
・要求公差
・表面仕上げ程度
・廃棄物
・リサイクル可否
2. 材質と生産数量から考えた製造プロセス
製品の詳細設計をする前に、要求される材質と生産数量とから、技術的要因から製造プロセスを選択する必要があります。
表1は、材質別・生産数量から選択可能な製造プロセスについて示します。材質・生産数量は、最も重要な技術的、および経済的要因の組合せになるからです。
多くの製造プロセスは、時間と労力から少量生産にしか適していません。一方、一部の製造プロセスは高価な設備を必要とすることから、少量生産には適していません。
表1 材質別・生産数量別適用_製造プロセス 出典:Manufacturing Process Selection Handbook
引用文献
Manufacturing Process Selection Handbook K.G. Swift, J.D. Booker Elsevier Ltd. 2013年
引用図表
表1 材質別・生産数量別適用_製造プロセス 出典:Manufacturing Process Selection Handbook
ORG:2024/09/04