9.1 はじめに:溶接欠陥
9.1 はじめに:溶接欠陥(introduction of welding defects)
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溶接欠陥については、一般的に以下に示す3種類のケースが考えられます。
(1)図面指示(寸法、変形等の外観)から外れたもの
(2)溶接部の構造上の不連続
(3)溶接金属あるいはその近傍の母材の欠陥
具体的には、
(1)図面指示(寸法、変形等の外観)から外れたもの
これには、溶接サイズの過不足、溶接ビード形状の不良、外観不良、溶接熱による変形、継手形状指示からの逸脱によるものなどの欠陥が該当します。
溶接構造物は、溶接部のサイズが定められた大きさになっており、組立・仕上がり寸法が公差内にできていることが必須です。規定寸法は、図面や規格などに記載されています。
公差外のものは寸法欠陥と判断されます。あらかじめ決められた手順で、納入前に手直しする必要があります。
(2)溶接部の構造上の不連続
これには、ブローホールや、融合不良、溶け込み不足、割れ、スラグの巻込みが該当します。
本項で示される不具合は、溶接部の材質的、冶金的組織の変化は対象となりません。
(3)溶接金属あるいはその近傍の母材の欠陥
これは、材質不良であり、溶着金属自身と、母材の熱影響部(HAZ)とが該当します。
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引用文献
溶接検査マニュアル S53年9月 工学図書
ORG:2020/11/18