1.25 仕事
1.25 仕事(Work)
仕事A(J)は物体に作用する力F(N)により物体がl(m)移動したとき、仕事はその積で表されます(図1.25.1)。すなわち、
仕事 = 力 x 移動距離
A = Fl (式1.25.1)
\(A = Fl\)
図1.25.1 仕事の定義
ここで、力F は、移動方向に対して平行に作用する分だけが有効な仕事になります。図1.25.2 は、物体を引く力が斜め情報から作用している場合を示します。この場合の有効仕事は、
A = Fl = F’cosα x l = F’lcosα (式1.25.3)
\(A = Fl = F’\cos \alpha l – F’l\cos \alpha\)
になります。
図1.25.2 斜めからの力による有効仕事
また、物体に働く力がゼロから最大値Fまで直線的に変化して、l 移動する場合の仕事は
A = (0+F)/2 x l = 1/2Fl (式1.25.2)
\(A = \frac{(0+F)}{2} x l = \frac{1}{2}Fl\)
となります。
参考文献
A Textbook of Machine Design R.S. Khurmi et al. EURASIA PUBLISHING HOUSE (PVT.) LTD. 2005
絵ときでわかる 機械設計 池田茂 et al. オーム社
引用図表
図1.25.1 仕事の定義 original
図1.25.2 斜めからの力による有効仕事 original
ORG:2019/12/9