3.8 熱間加工

3.8 熱間加工(hot working)

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再結晶温度*より高い温度での金属加工は、熱間加工と呼ばれています。 この温度は、固相線温度(金属の溶解が始まる温度)に到達するほど高くすべきではありません。さもないと金属は燃えてしまい使用に適さなくなります。 金属の熱間加工は次に示すような、長所と短所があります。

長所
1. 金属の空孔が大幅に減少します。
2. 金属の結晶粒の構造が微細化し緻密になります。
3. スラグのような不純物が繊維中に押し込まれて金属全体に分布するようになります。
4. じん性や延性、伸び率、面積減少率のような機械的性質や、衝撃や振動に対する耐性が結晶粒の微細化によって改善されます。

短所
1. 高価なツールを必要とします。
2. 金属表面の急速な酸化とスケールの形成により表面の仕上がり状態は良くありません。
3. 表面仕上げ状態が悪いため、仕上がり公差を大きくとることはできません。

*再結晶温度とは、新しい結晶粒が金属中に生成される温度です。