4.2 荷重

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4.2 荷重(load)

ここでは、荷重は機械部品に作用する外部の力と定義します。いろいろな分類法があります。

1. 作用方法による分類

(1)静荷重(static load):

死荷重(dead load)ともいわれます。物体に作用する力の大きさや向きが、時間に関係なく一定な荷重をいいます。

(2)動荷重(dynamic load):

活荷重(live load)ともいわれます。物体に作用する力の大きさや向きが、時間tともに変化する荷重をいいます。これは、その作用の仕方によってさらに細かく分類されます。
1)衝撃荷重(impact load)
極めて短時間、瞬間的に作用する荷重
2)移動荷重(moving load)
加わる力が移動する荷重
3)繰返し荷重(repeated load)
片側に周期的に繰り返して加わる荷重
4)交番荷重(alternating load)
大きさと荷重方向の何れも繰返し変わる荷重
作用方法による分類

2.分布状態による分類

(1)集中荷重(concentrated load)

物体の1点に集中的に作用する荷重

(2)分布荷重(distributed load):

物体の複数もしくは連続的に作用する荷重。加わり方によって、等分布荷重及び不等分布荷重があります。
分布状態による分類

3.変形を引き起こす状態による分類

(1)軸荷重(axial load):

物体の長手方向(軸線方向)に、作用する荷重。これには加わり方によって、物体を引き伸ばす方向に作用する引張荷重(tensile load)、 物体を押し縮める方向に作用する圧縮荷重(compression load)があります。

(2)せん断荷重(shear load):

物体の面の上方と下方で、その面に沿って反対向きに作用する荷重。

(3)曲げ荷重(bending load):

物体を曲げる荷重。作用線をはさんで引張荷重と圧縮荷重が同時に作用します。

(4)ねじり荷重(torsional load):

物体の軸線に対して直角方向のモーメントを発生させる荷重。

変形状態による荷重の分類