8.2 流体輸送用管 ものづくり、人づくり
8.2 流体輸送用管(Tube conveying fluid)
スポンサーリンク
アフィリエイト広告を利用しています。
普通に使われる円筒形の管内の流れについて考えます。
管内を通過する流体の体積流量をQ(m3/sec)、平均流速をvm(m/sec)とするとき、管内径をDi(m)は、
となります。
vmの最適な値は、流体の種類や用途によって変わります。表8.2.1に代表的な用途での最適流速を示します。
一般的に、流速が遅い場合は流れの状態は層流になり、流速が速くなったり、管内面が粗い場合は流れの状態は乱流になります。
また、円管の場合、ある距離Lのを流れる場合、管内の流れの圧力降下は、次式であらわされます。
ここで、⊿p(Pa)は圧力降下量、λ(-)は管摩擦係数、ρ(kg/m3)は密度をそれぞれ示しています。
(1)層流の場合
流れが、層流の場合は管摩擦係数λは、次式であらわされます。
ここで、Reはレイノルズ数で、νは動粘性係数(m2/s)とすると、次式であらわされます。
従って、層流の場合の圧力降下は、次式であらわされることになります。
(2)乱流の場合
流れが、乱流の場合は管摩擦係数は、コールブルックの式であらわされます。
ここで、ε(m)は相対粗度、d(m)は円管の内径を示します。
この式はλを左辺、右辺の両側に含んでおり、陽的には解くのが難しいので、これらの計算をしたムーディ線図を使うか、簡易的には、Re数を無限大にして第2項を消去した、カルマン-ニクラ-ゼの式を使用します。
あるいは、
で管摩擦係数があらわされます。これを、(8.2.2)に代入すれば、粗面円管の乱流域での圧力降下が求められます。
最後に、色々な流体の、密度と動粘性係数の値を示します。
ORG:2024/02/18