鋼の熱処理入門

鋼の熱処理入門(Heat treatment of steel)

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熱処理とは、金属などの素材を適切な温度に加熱して冷却することによりそのものの性質を変化させたり、熱負荷を与えた条件で表面の性質を変化させたりする操作をいいます。特に鉄鋼材料の場合は、熱処理によって硬くしたり反対に軟らかくしたり、或いは粘り強さ(じん性)を持たすことが出来ます。

適切な熱処理を施した鉄鋼材料は、その使用目的に応じた特性を引き出せる一方、不適切な熱処理は、必要な強さを得られずに、使用中に曲りや折損、あるいは摩耗などの不具合が生じてしまいます。

本項では、鉄鋼材料の熱処理について調べたものをまとめていこうと考えています。

 

 

  1. 鋼の熱処理

    1.1 鋼の変態   New:2023/07/25
    1.2 鋼の標準組織
       鋼の常温組織
       熱処理による組織変化
       鋼の焼入れ組織
       鋼の焼もどし組織
    1.3 熱処理方法の分類

 

2. 全体熱処理

  2.1 焼なまし(JIS記号;HA)
   2.1.1 目的:焼なまし
   2.1.2 焼なましの種類   New:2020/04/11
    完全焼なまし(full annealing)(JIS記号 HAF)
    等温焼なまし(JIS記号;HAI)
    球状化焼なまし(JIS記号;HAS)
    応力除去焼きなまし(JIS記号;HAR)
    中間焼なましと水なまし

 2.2 焼ならし(JIS記号;HNR)
   2.2.1 目的:焼ならし  New:2020/5/1
   2.2.2 焼ならしの種類    NEW:2020/8/8
       普通焼ならし
       二段焼ならし
       等温焼ならし

  2.3 焼入れ(JIS記号;HQ)
   2.3.1 目的:焼入れ
   2.3.2 焼入れの実施方法
       オーステナイト化
       急冷操作
       冷却方法
       引上げ焼入れ
       マルクエンチ(JIS記号;HQM)
       オーステンパ(JIS記号;HQA)
   2.3.3 焼入れ時の注意点
       焼入れ性の定義
       焼入れ性の評価
       焼割れ

  2.4 焼もどし(JIS記号;HT)
   2.4.1 目的:焼も度し
   2.4.2 焼もどしの実施方法
       低温焼もどし
       調質
       焼もどし硬化
   2.4.3 焼もどし時の注意点

 

3. 表面熱処理

  3.1 表面硬化熱処理
   3.1.1 浸炭(JIS記号;HC)
     1.目的
     2.実施方法
        固体浸炭
        ガス浸炭
        液体浸炭
     3.浸炭硬化層深さ
   3.1.2 窒化(JIS記号;HNT)
     1.目的
     2.実施方法
        ガス窒化
        イオン窒化
        液体窒化
     3.窒化硬化層深さ及び表面硬さ
   3.1.3 高周波焼入れ(JIS記号;HQI)
     1.目的
     2.実施方法
     3.高周波焼入硬化層深さ
   3.1.4 炎焼入れ(JIS記号;HQF)
     1.目的
     2.実施方法
     3.炎焼入硬化層硬さ

  3.2 表面強化熱処理
   3.2.1 ソルト軟窒化
     1.イソナイト
     2.ニュー・イソナイト
   3.2.2 ガス軟窒化
     1.混合ガス軟窒化
     2.尿素分解ガス軟窒化

  3.3 表面潤滑加熱処理(JIS記号;HSL)
   3.3.1 目的
   3.3.2 実施方法
       高温浸硫
       低温浸硫

 

4. サブゼロ処理(JIS記号;HSZ)   New: 2019/10/17
 1.目的
 2.実施方法
 3.普通サブゼロ処理に対する超サブゼロ処理の優位性

5. 複合熱処理

  5.1 調質+表面硬化

  5.2 調質+表面強化

  5.3 調質+表面潤滑化

  5.4 表面硬化+表面強化

  5.5 表面硬化+表面潤滑化

  5.6 表面強化+表面潤滑化

6. コラム
  ・摩擦・摩耗に強い、鋼材の熱処理・表面処理技術  New:2024/04/11

 

 

ORG:2019/3/10