ポカヨケ

ポカヨケ(pokayoke)

 

ポカヨケの言葉の始まり

ポカヨケは、英語ではフールプルーフ(バカヨケ)と呼ばれるものです。これは作業者のミスを防止する対策として道具を利用する方法です。
これを日本ではポカヨケというタームが使われます。現在では、世界中で製造業ではPOKAYOKE(ポカヨケ)という言葉が認知されています。
ポカヨケという言葉は、シングル段取りの生みの親である新郷重夫氏が、ある工場で不良対策の指導にあたっていた時にとっさに生まれた言葉だといわれています。

新郷氏の指導の下、現場にフールプルーフ対策を施して、ようやく不良対策が問題無く稼働するのを確認したときに、「バカヨケがついて、これで品質問題は無くなりましたね。」と発言したときに、それまでその工程の作業担当をされていた女性の方が、「私バカですか?」と言って泣き出してしまったそうです。
その時、新藤先生はとっさに、「バカヨケ、フールプルーフというのは、人がポカをしたときに、それを見つけて対策してくれる方式です。人は良くミスをします。それを助けるために道具を使う方法を付けただけです。寸法を間違って測定しても、ゲートを設けてそこを通過するときに、不良品を排除してくれる仕組みです。」「でも、確かにバカヨケという言葉は、人を馬鹿にしたように聞こえます。しかも言葉の意味も人に優しいとはいえない。これからはポカヨケと呼ぶことにしましょう。それで許してください。」と言われたそうです。
そうすると、その女性は泣き止んで、笑顔になったそうです。

この逸話が、ポカヨケの言葉の由来とされています。


出典
知っておくべき「基本!」   営業関係者と QC 対策   (社)日本能率協会  専任講師 中村茂弘  QC-EIGYO pp26
元JAMコンサルタントの中村先生が、新郷重夫氏から直接お聞きしたとのことです。

 

ORG: 2023/02/18