4.13 安全率

4.13 安全率(factor of safety)

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安全率は、通常、規準強度と許容応力(使用応力)の比として定義されます。数式で表すと、

安全率 = 規準強度 / 許容応力(使用応力)

規準強度は、その部材が破壊や降伏を起こす限界応力をいいます。部材への外力の加わり方により、いろいろな場合が考えられます。
例えば、静的な最大荷重下での破断を問題とする場合は、規準応力として引張強さを、繰返し荷重を受けて疲労を問題とする場合は疲労限度を採用するようにします。

また、製作機種によっては安全率が決められている場合があります。
例えば、圧力容器の鉄系材料の安全係数は、延性材(鋼など)で4、脆性材(普通鋳鉄など)で10に取られています。規準強度は材料の引張強さになります(JIS B8265)。

ORG:2023/01/24