3導線式測温抵抗体で、導線抵抗の影響を受けない理由

3導線式測温抵抗体で、導線抵抗の影響を受けない理由
(three-wire resistance thermometers not affected wire)
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3導線式測温抵抗体は、抵抗素子への導線が、片方は1本、もう片方は2本接続された測温抵抗体です。
抵抗素子の抵抗値をR、3本の導線の抵抗をそれぞれ、R1、R2、R3(R1=R2=R3) とします。
規定電流はA→B→Cの経路を流れます。ただ、B-D間は、同じ電位ですので、R2には電流が流れません。
レコーダに3本の導線を配線します。レコーダでは、A-B間の電圧とB-C間の電圧を測定して、その差分を計測値とします。
A → B → Cの経路で流れる電流値は一定ですので、それぞれの抵抗を流れる電圧を次のようにします。
R:V
R1、R3:V1
これより、AとCとの間の電圧は、以下のようになります。
(B-C 間の電圧)-(A-B 間の電圧)
=(V+ V1)-(V1) = V
このようにして、3導線式測温抵抗体を適用することにより、導線抵抗の影響を消すことができます。
測温抵抗体の詳しい話は、以下を見て下さい。
参考文献
わかる。温度計測 測温抵抗体編 キーエンス
引用図表
3導線式測温抵抗体が導線抵抗の影響を受けない理由 出典:参考 わかる。温度計測 測温抵抗体編
ORG:2025/05/17