ダイキン工業、インドで空調機増産。年間100万台に倍増

ダイキン工業、インドで空調機増産。年間100万台に倍増

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概要
ダイキン工業(大阪)は、インドで空調機を増産します。2017年にインド西部にある主力工場(ラジャスタン州)の生産能力を、現状の2倍、年間100万台に引き上げます。新工場の建設も検討されているそうです。
また、インド国内の販売店についても早期に現在の7割増の7千店にするそうです。
ダイキン工業は業務用を含めた空調機売上高は世界首位です。現在、最大市場の北米で積極的な買収を続けていますが、新興国でも中国に続く成長市場であるインドで足場固めを急いでいます。

ダイキン工業とは
ダイキン工業は、米国のユナイテッドテクノロジーズ、中国の珠海各力電器(広東省)とともに、「空調機のビッグ・スリー」といわれています。
ダイキン工業は、欧州や中国での販売を拡大して、空調機売上高で世界1位です。中国は景気減速で需要が伸び悩んでいます。当面は、2012年に現地の大手を買収した米国と、インドや東南アジアを戦略市場に位置付けて重点投資をします。

インドでの生産
ダイキン工業は、ラジャスタン州のニムラナ工場で、40億円を投じて生産棟を新設し2017年後半に稼働します。
小型業務用や家庭用に加えて、大規模施設向けの機種も量産します。主要部材を内製化してコストを抑制します。モータを制御して消費電力を抑えるインバータ技術を前面に打ち出します。
インド対応として、気温が45℃以上でも安定して運転ができる機種を拡充します。以前は、対抗上から輸入していたのを通過のルピーが下落していること、及び納期短縮のため工場の増設に踏み切ります。

インドでの販売
インド国内の販売網も拡充します。住宅工事業者などの取扱店を現在の4,000店から7,000店に増やします。また、ショールームを併設したダイキン専売店は、現在の2倍の600店とする計画です。
インドの建設会社を通じて、中東やアフリカ東部への販路拡大も視野に入れています。

インドでの投資
ダイキンは、事業拡大で生産能力が不足することが確実なため、インド南部に新たに工場用地を購入して、2018年以降に大型工場を建設する検討を進めています。投資額は数十億円に達するとみられています。

アジア地域での拡大
ダイキン工業は、空調機の普及が進む東南アジアで事業を拡大しています。2020年度には東南アジアとインドでの空調売上高を、2015年度計画の2倍の規模に引き上げます。
目標達成のためには、現在は年間売上高が400億円程度のインド市場で、事業の拡大が重要になってきます。といわれています。これに対し、ダイキン工業の幹部は、「2025年までには、中間層の比率が50%まで上昇する」と見込んでいます。

ダイキン工業の業績
ダイキン工業は、2016年3月期の連結業績が、中国の販売減速などの影響を受けたにもかかわらず、売上高が2兆900億円、純利益は1,300億円になりました。これはいずれも過去最高を更新する見通しです。

北米での取組
ダイキン工業は、激戦区の北米では、住宅や工場用の換気装置会社を買収して、空調機販売との相乗効果を狙うなど、積極策を続けています。

ダイキン工業におけるインドの位置付け
インドは、人工13億人を抱え、2020年代には人口で中国を抜くとみられています。インドは、今後10年先を見ても最重要市場になる可能性があります。競合他社に先駆けて、インドでの販売網を整備して、「ダイキンブランド」の浸透を図る考えです。

 

 

 

 

日本経済新聞 2016/4/4 朝刊

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