福島県沖の大規模洋上風力3号機、日立製作所が受注   ものづくり、人づくり

福島県沖の大規模洋上風力3号機、日立製作所が受注

福島県沖で計画が進められている、大規模洋上風力発電施設の実施事業で、三菱重工業が製造する予定だった3号機の風車を、日立製作所が受注することが判明しました。
2015年度中の設置を目指すそうです。日立製作所は風力発電事業で主力とする大規模風車を洋上に設置して、同事業への本格的参入への足掛かりとしたいとのことです。
今回対象となるのは、経済産業省の「浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業」を受託した福島洋上風力コンソーシアム が2011年に始めた実証事業の3号機です。当初の計画では、出力7,000kWの世界最大級の風車を三菱重工業が納入して海上に設置する予定でしたが、日立製作所製の出力5,000kWに変更しました。

産学11者で構成する実証事業のコンソーシアムのとりまとめをしている、丸紅は「日立製作所の風車の製造が間に合うことになった。これで、3種類の異なる風車を使い実証できる。」と説明しています。

2015年7月中旬に、福島県沖合での設置作業を始める7,000kWの2基目は三菱重工業が製造し、既に福島県内で組立作業を終えています。
ちなみに、1号機の風車は日立製作所の出力2,000kWでした。

3号機として受注した出力5,000kWの風車は日立製作所が今後、洋上風力発電の主力としてする装置です。

ヨーロッパでは、2020年代前半に洋上風力への投資が、陸上風力へのそれを超えるとの試算があります。

日立製作所は、現在、日本での合計2基の試験運用にとどまっていますが、実機運転のノウハウを蓄積して洋上風力事業を拡大する考えです。

福島洋上風力コンソーシアム 1号機

福島洋上風力コンソーシアム 1号機

参考:福島洋上風力コンソーシアムHP
https://www.fukushima-forward.jp/gaiyou/index.html

コンソーシアム構成団体:丸紅株式会社(プロジェクトインテグレータ)、東京大学(テクニカルアドバイザー)、三菱商事株式会社、三菱重工業株式会社、ジャパンマリンユナイテッド株式会社、三井造船株式会社、新日鐵住金株式会社、株式会社日立製作所、古河電気工業株式会社、清水建設株式会社及び、みずほ情報総研株式会社
引用元:日本経済新聞 2015/06/20

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