三菱重工業系(ニチユ三菱フォークリフト)、フォークリフトで、世界3位に

三菱重工業系(ニチユ三菱フォークリフト)、フォークリフトで、世界3位に

三菱重工業系のニチユ三菱フォークリフト(世界市場シェア6位)は、同業のユニキャリアホールディングス(HD)(正解市場シェア7位)を買収します。買収額は1,000億円を超えます。2015年7月中にも官民ファンドの産業革新機構などのユニキャリアHDの株主と基本合意する見通しです。

フォークリフトは新興国で、倉庫や工場での需要が増えています。ニチユ三菱は、この買収により世界市場シェアが6位から3位に浮上します。先行する豊田自動織機や米欧勢と競り合う体制を整えます。

mitsubishi_folklift

ユニキャリアHDは、革新機構が約53%、残りを日立建機と日産自動車が出資しています。日立建機と日産自動車はフォークリフト事業を2012年に統合しています。3株主は、三菱重工業が筆頭株主のニチユ三菱に優先交渉権を与えることに決め、今後契約条件を詰めるそうです。年内の最終合意をめざし全株式を売却する予定です。

ユニキャリアHDの買収により、ニチユ三菱の売上高は単純合計で3,000億円台半ばになり、世界シェア6位は、独ユングハインリッヒなどを抜いて、首位の豊田自動織機、2位の独キオングループに次ぐ3位に躍り出ます(まだ、2位との差は大きいですが)。

フォークリフト業界は、新興国を中心に、倉庫や工場で部品、製品を運搬する需要が増えています。
一方で、安値攻勢をかける中国メーカの台頭を受けて、価格競争が激しくなっています。

ニチユ三菱は、大市場である北米に強いユニキャリアの販路を取り込む一方、規模拡大を通じて生産・開発効率を引き上げて、新興市場でも上位メーカを追い上げる体制をとります。

ユニキャリアHDの買収を巡っては、中国重機大手が筆頭株主のキオンも、買収に意欲を見せていました。1,000億円を超える金額を提示して、人員のリストラを行わない方針を示した、ニチユ三菱が競り勝った形です。革新機構は、回収した資金で、他の事業に投資を進める予定です。

ニチユ三菱に議決権ベースで約49%出資する三菱重工業は、ユニキャリア買収を資金面で支援するとみられています。

日本経済新聞  2015/6/29

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA