日本のものづくり

各種鋳造プロセスの特性

各種鋳造プロセスの特性( Characteristics of various casting processes )

 

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代表的な鋳造プセスについて、精度などの特性を示します。

 

以下のコンテンツも参照して下さい。

4.1 砂型鋳造法(sand mold casting process) スポンサーリンク  砂型は、最も基本的な鋳型になります。砂型は、すべての金属の鋳造に適用され、鋳鉄、鋳鋼、銅合金鋳物の場合、ほとんど砂型鋳造法になります。鋳型原料の鋳物砂は、ケイ砂を主とした砂粒に粘土鉱物、粘結剤、添加剤に水を混合したもので、成形性を持ちます。鋳型は、次の条件を満たす必要があります。(1)適度な強さ、硬さ、通気度をもつこと(2)適当
4.1 砂型鋳造法(sand mold casting process) | 日本のものづくり - 日本のものづくり
スポンサードリンク 4.2 金型鋳造法(metal mold casting process),(重力金型鋳造法(gravity die casting process))砂型と同様に、製品形状に相当する空げきをもつ金型内に溶湯を注入して、鋳造する鋳造方式です。 鋳型に金型を用いるのはすべて金型鋳造になりますが、一般に、金型内に溶湯自体の重力を利用して鋳造する場合を、重力金型鋳造といいます。同一金型で繰返し鋳造することができ、自動化、機械化が容易であるので、生
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スポンサードリンク 4.3 低圧鋳造法(low pressure casting process)低圧鋳造法は、ほとんどアルミニウム合金鋳物に適用されています。重力金型鋳造とほぼ同程度の利用度です。ダイカストを含むアルミニウム合金全鋳造品生産量のうち18~20%が低圧鋳造法により生産されています。最近は、マグネシウム合金への適用も進められています。 図4.3.1に、低圧鋳造法の装置を示します。1) 密閉された溶湯保持炉内の溶湯表面に、0.01~0.06
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4.4 高圧鋳造法(high pressure casting process)(スクイーズキャスティング法(squeeze casting process))スポンサーリンク  金型キャビティ内へ、溶湯を0.05~0.1m/sの低速でゲートを通じて充てんし、金型内の溶湯に機械的外力により40~200MPaの高圧力を凝固終了まで作用させる鋳造法です(図4.4.1)。一般には、アルミニウム合金鋳物の鋳造に用いられます。ゲート断面積を大き
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4.5 ダイカスト法(die casting process)スポンサードリンク  1.普通ダイカスト法ダイカストは、精密な金型に溶湯を高圧力を用いて高速で射出注入して、薄肉部位にも溶湯を充てんできるようにした鋳造方式で、大量生産に適しています。ダイカストは、高圧で溶湯を鋳型愛に注入する機構、その高圧力に耐える型締め力を確保するために、比較的大型の装置になり、これをダイカストマシンと呼んでいます。ダイカストマシンは、大きく分けて2方式があり、
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4.6 精密鋳造法(precision casting process)スポンサードリンク  精密鋳造法は、他の鋳造法に比べて寸法精度が高く、鋳肌が平滑で、複雑な形状かつアンダカットのものが一体で製作でき、最終形状に最も近いニアネットシェイプの鋳物の製造が可能です。 精密鋳造法には、インベストメント鋳造法(ロストワックス法)および、セラミックシェルモールド法、石こう鋳造法があります。1. インベストメント鋳造法(investment
4.6 精密鋳造法(precision casting process) | 日本のものづくり - 日本のものづくり
スポンサードリンク4.7 消失模型鋳造法(evaporative pattern casting,full mold casting process)発泡ポリスチレンなどの有機材料で作った模型を鋳型砂中に埋め込んで鋳型とし、模型を抜き取ることなくそのまま溶湯を鋳造して、模型を溶湯熱により分解して気化消失させ、模型を溶湯で置換して鋳物を製造する鋳造方法(フルモールド法,ロストフォーム法)です(図4.7.1)。鋳型の分割、鋳型合わせ、中子造型、中子入れ
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4.8 真空鋳造法(vacuum casting process)スポンサードリンク  チタンのように非常に活性な金属は、大気中で溶解すると、空気中の酸素、窒素と反応するため、真空中で溶解、鋳造されます。通常の鉄鋼や非鉄金属においても、特に溶湯の酸化やガス吸収を極度に抑制して、高品質な鋳塊や鋳物を得るために真空中で溶解・鋳造が行われることがあります。 溶解の熱源には、消耗電極式アーク、非消耗電極式アーク、電子ビーム、プラズマビーム、高周波
4.8 真空鋳造法(vacuum casting process) | 日本のものづくり - 日本のものづくり
スポンサードリンク4.9 遠心鋳造法(Centrifugal casting method) スポンサーリンク 1. 遠心鋳造とは鋳型あるいは湯口を一定回転させておき、その中に溶湯を注入し、溶湯に遠心力を作用させて品質の高い、巣などの欠陥の少ない鋳造品を、比較的安価に製造する鋳造法です。遠心鋳造法は、1800年代の初頭に提案されました。鋳造機の回転軸の方向により横型遠心鋳造法と縦型遠心鋳造法とに大別されます(図4.9.1)。また、
4.9 遠心鋳造法 | 日本のものづくり - 日本のものづくり
スポンサードリンク4.10 鋳造に関連した複合加工法1. 複合材料鋳造(composite material casting)(1)自動車の軽量化のために、アルミニウム合金鋳造品が多く用いられていますが、アルミニウムの剛性、耐熱性、耐摩耗性の弱点をカバーするために、セラミックスあるいは高融点金属を強化材として必要な部位を複合化させて鋳造することが行われています。 ディーゼルエンジン用のピストンに複合材料を適用して鋳造する例を図4.10.1に示します
4.10 鋳造に関連した複合加工法(complex casting) | 日本のものづくり - 日本のものづくり
スポンサードリンク4.11 半凝固鋳造・半溶融鋳造(semi-solid metal casting)合金溶湯とその固相粒が混合状態にある固相-液相スラリーをスクイーズキャスティング法やダイカスト法などの鋳造機を用いて金型内へ圧入する鋳造法で、アルミニウムおよびマグネシウム合金に適用されています。鋳鉄や銅合金では一部で行われています。 (1) 半凝固鋳造は、溶湯を機械力あるいは電磁気力で、かくはんしながら冷却して晶出する初晶デンドライト結晶を粒状化
4.11 半凝固鋳造・半溶融鋳造(semi-solid metal casting) | 日本のものづくり - 日本のものづくり

 

 

参考文献
Manufacturing Engineering and Technology 6th ed.

 

引用図表
Manufacturing Engineering and Technology 6th ed. より

ORG:2023/9/22

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