2.硬さを測る理由

2.硬さを測る理由

金属材料の硬さは、圧子の押込み(ブリネル硬さ、ロックウェル硬さ、ビッカース硬さなど)や引っかき(ショア硬さ)に対する抵抗値として示されます。機械部品で強度部材を設計する際は、ほとんどの場合硬さを指定します。

一般に、金属材料は硬くなるほどもろくなり、じん性も低下します。そのため、しばしば、製品の表面のみ硬さが要求され、内部は粘り気を持ったままが望ましいとされています。

特に、金属材料の強さは、硬さと密接に関係しています。従って、機械部品の設計では、材料に要求される強さを、その強さに相当する硬さを設計しようとして図面に指示することが多いです。

また、製品が損傷したときに、まず硬さを測定して、その強度を推定することも良く行われています。