1.2塑性加工法の分類
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1.2塑性加工法の分類(classification of plastic working)
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1.塑性加工法の分類
塑性加工法の分類にはいくつもの切り口があります。
(1)作業方式・加工機械
鍛造,押出し,圧延,引抜き,板金プレス加工(せん断,曲げ,深絞り,張出し)など
(2)一次加工・二次加工
板や、棒,線,菅などの素材を製造する一次加工(primary forming)と、これらの素材を用いて製品を成形する二次加工(secondary forming)
(3)素材形状別
主として一次加工で製造される、板材,棒材、線材,管材などの形状別
(4)加工中に素材に作用する応力による分類
圧縮加工(鍛造,押出し,圧延),引張り加工(引抜き,張出し),曲げ加工,せん断加工
(5)加工温度
熱間加工(材料の再結晶温度域以上での加工),冷間加工(材料を加熱しないで室温での加工),温間加工(室温と再結晶温度との間の温度範囲での加工)
以下に、おもな分類について少し詳しく見てみましょう。
2.素材形状別
一次加工で製造される、板材や棒材などの形状によりタ起用される加工法について記述します。
表1.2.1 に示します。
表1.2.1 素材形状別の塑性加工法の分類 参考;機械工学便覧 第6版
3.加工温度
学術的には、材料の再結晶温度より低温で行われる冷間加工、再結晶温度より高温で行われる熱間加工の2種類に区分されるだけですが、詳細に見れば以下のように分類されます。
・極低温加工: 液体窒素温度(沸点-195.79℃)付近に冷却
・低温加工: -50 ~ -20℃程度に冷却
・サブゼロ加工: 0℃以下に冷却
・常温加工:
・温間加工:再結晶温度以下の温度に加熱
・熱間加工:高温に加熱
・半溶融体加工:材料の一部が溶融する状態まで加熱
熱間加工は、材料を変形するのに必要な力(変形抵抗)が低減されますので、大きい変形をさせる必要のある一次加工や、鍛造などで用いられます。
表1.2.2 加工温度による塑性加工法の一般呼称 絵とき「塑性加工」基礎のきそ
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参考文献
機械工学便覧 6th ed β03-04章
得とき「塑性加工」基礎のきそ 町田輝史、古閑伸裕 日刊工業新聞社 2008年
引用図表
表1.2.1 素材形状別の塑性加工法の分類 参考;機械工学便覧 第6版
表1.2.2 加工温度による塑性加工法の一般呼称 絵とき「塑性加工」基礎のきそ 2008年
ORG:2021/08/26