10.2 リベット接合と比較した溶接接合の長所と短所
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10.2 リベット接合と比較した溶接接合の長所と短所
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溶接接合の長所/短所をリベット接合と比較してみましょう。
長所
1. 溶接構造物は、リベットで製作された構造物より、軽量に製作できます。理由は溶接の場合、ガセットや接合用の部材が原則として使用しなくてもよいからです。
2. 溶接継手は、継手効率が100%の継手を製作できます。リベット接合では不可能です。
3. 現行の構造物を改造して、容易に溶接構造物にできます。
4.溶接構造物は、外観上スムースに見えます。
5.溶接接合では、引張要素が、リベット接合のように弱くなりません。
6. 溶接接合の方が強度があります。継手の種類にもよりますが母材と同じ強度がある場合もあります。例えば、突合せ継手など。
7.形状によっては、リベット接合が難しい場合があります。例えば、パイプを製作する場合ですが、溶接であれば簡単に接合することができます。
8.溶接接合は、非常に剛的な継手になります。
9.構造物の任意の場所に任意の構造物を接合できます。一方リベット接合は、十分な空きが必要になります。
10.溶接接合の場合はリベット接合より、時間が短縮できます。
短所
1.溶接接合の場合、製作中に不均一な加熱と冷却とが起こります。従って溶接される部材はひずむことがあり、応力が新たに発生します。
2.溶接の方が、熟練を要しますし、検査も必要です。
3.溶接物には、熱による膨張と収縮が加えられるので、割れが発生する場合があります。
4.溶接接合の検査は、リベット接合より難しいです。