14.4 シャフトの種類
14.4 シャフトの種類(shaft types)
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機械要素の運動は、直線運動と回転運動とがあります。回転運動をする機械要素を軸と呼びます。
日本では、広い範囲の軸要素を”軸”と呼びますが、海外では用途により、名称を使い分けされているようです。例えば英語では、”shaft”、”axle”、”spindle” などが用いられます。
・ shaft(シャフト):
“shaft” は、最も一般的に用いられますが、主としてねじりモーメントを伝達する推進軸のことをいいます。例えば、RF駆動の自動車でエンジンと後輪とを接続するプロペラシャフトが典型例です。
・ axle(アクスル):
“axle” は、鉄道貨車の両側の車輪を接続する車軸のように、主として曲げ荷重を受ける軸を意味します。
・ spindle(スピンドル):
“spindle” は、直径と比較して長さが短く、剛性に重点が置かれた軸をいいます。例えば、工作機械の主軸がスピンドルに相当します。
また、軸は軸受で支えられます。この軸受で支承した部分を、軸頚(ジャーナル:journal)といいます。
また、別の観点から分類すると、伝達軸と機械軸とに分類されます。
・ 伝達軸(Transmission shaft):
伝達軸は、動力源とその動力を吸収する機械との間で動力を伝達する要素をいいます。
カウンターシャフトや、ラインシャフト、オーバヘッドシャフトなど、工場で使われるシャフトは、伝達軸になります。これらのシャフトは、プーリやギアなどの機械要素が取り付けられていますので、それ故ねじりモーメントに加えて曲げ曲げモーメントの何れか、または両方のモーメントが作用します。
・ 機械軸(Machine shaft):
機械軸は、それ自身が機械の構成部品になります。クランクシャフトは機械軸の例です。
参考文献
A Textbook of Machine Design R.S. Khurmi, J.K. Gupta Eurasia Publishing House (PVT.) LTD. 2005年
図表
図 軸の色々 出典:Pixabay、新編機械製作
REV:2024/10/03
ORG;2015/11/29