14.7 伝達軸の最大許容使用応力
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14.7 伝達軸の最大許容使用応力(Maximum Permissible Working Stresses for Transmission Shafts)
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海外では伝動軸の設計についてはASME Code(米国機械学会のコード)を用いるのが一般的なようです。
1.許容引張応力
ASME Codeによると、引張あるいは圧縮状態における最大許容使用圧力は次のように解釈されます。
(1)キー溝のないシャフトの場合:112MPa
(2)キー溝があるシャフトの場合:84MPa
ミルシートに基づいた軸材を購入した場合、
許容引張応力(\(\sigma_{ t }\) )は、引張弾性限界(\(\sigma_{ el }\) :高炭素鋼の場合は0.2%耐力)の60%、もしくは最大引張応力(\(\sigma_{ u }\) )の36%のどちらか小さいほうを採用します。
\(\sigma_{ t } = \min. (0.6\sigma_{ el } , 0.36\sigma_{ u })\)
2.許容せん断応力
最大許容せん断応力については、
(1)キー溝のないシャフトの場合:56MPa
(2)キー溝があるシャフトの場合:42MPa
ミルシートに基づいた軸材を購入した場合、
許容せん断応力(\(\tau\) )は、引張弾性限界(\(\sigma_{ el }\) :高炭素鋼の場合は0.2%耐力)の30%、もしくは最大引張応力(\(\sigma_{ u }\) )の18%のどちらか小さいほうを採用します。
\(\tau = \min. (0.3\sigma_{ el } , 0.18\sigma_{ u })\)
参考文献
Textbook of Machine Design R.S. Khurmi et al. EURASIA PUBLISHING HOUSE (PVT.) LTD. 2005
ORG:2019/12/7