7.3 内圧を受ける薄肉円筒に発生する応力
7.3 内圧を受ける薄肉円筒に発生する応力
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薄肉円筒の応力解析は以下の仮定により行われます。
[仮定]
1.円筒曲率の影響は無視します。
2.引張応力は円筒の壁に均一に分布します。
3.圧力容器端面鏡板部による拘束の影響は無視します。
薄肉円筒の円筒面に内圧が加わると、次に示す2つの破損形態があります。
1.図7.3.1(a)のように、円筒の長手方向に沿っての破壊で雨どいのように分割される。
2.図7.3.1(b)のように、円筒が周方向に沿っての破壊で2つの円筒に分割される。
このように、内圧が付加される薄肉円筒の壁は、次に示す2つのタイプの引張応力に耐える必要があります。すなわち、
(a)周方向応力もしくはフープ応力
(b)縦応力
これらの応力については、次項以下で詳細に議論されます。
参考文献
A TEXTBOOK OF MACHINE DESIGN R.S. KHURMI et al Eurasia Publishing House Ltd. (India)
引用図表
図7.3.1 薄肉円筒の破損 A TEXTBOOK OF MACHINE DESIGN