3.6 騒音レベル

3.6 騒音レベル(Noise level)

騒音とは、人にとって望ましくない音で、どんな音でも、大部分の人が不快な、邪魔な音と感じる場合、その音は騒音とみなされます。前項までに述べたように、騒音は人の聴覚に基づいた感覚量であるため、その音の大きさをあらわすためには、物理的な音の大きさではなく、人間の聴覚に基づいた量をもちいる必要があります。

騒音の音圧レベルの聴感補正特性としてA特性の補正を施した音圧レベルを、騒音の大きさを表す量として用いたものを、”騒音レベル”LA(単位:dB(A))と呼びます。

騒音レベルを測定するためには、騒音計を使用します。騒音計は、マイクロホン(通常コンデンサーマイクロホン)によって、音圧に比例した電気信号を発生し、周波数補正回路により、A 特性の周波数重み付けをした音圧レベルを表示します。

(注意)(小野測器技術資料より)
“騒音レベル”という用語は、日本独特の言葉で、上記の説明にあるように“A 特性音圧レベル
(A-weigted sound pressure level)”と同義語として使われています。さらに、新 JIS(JIS C 1509)では、周波数重み付きの音圧レベルに対して新用語“サウンドレベル(sound level)”を定義しており、それに基づけば、“A 特性時間重み付きサウンドレベル(A weighted and time-weighted sound level)”に相当します。

 

参考:小野測器技術資料