4.4 防風スクリーン

4.4 防風スクリーン

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1. 防風スクリーンはなぜ必要か

防風スクリーンの役割は、風によりマイクロホンの近傍で発生する風切音を低減するために使用します。

理想的な暴風スクリーンは、マイクロホンに装着しても、音響的に変化を与えずに、風切音を減少させるものです。
一般的な防風スクリーンは2種類に大別されます。騒音測定時に容易に脱着できて、マイクロホンに対してチリやゴミに対する保護と、物理的な衝撃を軽減できる”一般測定汎用型”(球状のウレタンフォーム製)と、航空機の騒音や工場騒音で長期間の連続測定に使用する、風雑音の低減効果が大きく、雨や雪にも耐えることができる全天候型があります。

屋外での騒音測定は、風貌スクリーンを装着することが望ましいです。

 

2. 一般測定用防風スクリーンの性能

一般測定用防風スクリーンは、ハンディタイプの騒音計に装着します。
一般測定用防風スクリーンは、ある程度の風雑音減少効果を保持しながら騒音計への脱着が容易であることが求められます。

防風スクリーンの風雑音減少効果は、マイクロホンに直接風があたった時に、その近傍で発生する雑音レベルと、防風スクリーンをマイクロホンに装着したときに発生する雑音レベルとの差であらわされます。

風騒音減少効果は、防風スクリーンの大きさにより変わります。スクリーンの直径が2倍になると、ほぼ6dB効果が上昇します。
屋外の環境騒音の測定(60dB以上)では、防風スクリーンの直径がφ70mmのもので風速3m/s、φ90mmのもので、風速5m/s位までが実用範囲です。

図4.4.1

出典:小野測器技術資料