1.2 機械設計の分類

1.2 機械設計の分類(ckassification of Machine Design)

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機械設計は以下のように分類することができます:

1. 適応設計

ほとんどの場合、設計者(デザイナー)の仕事は、既存の設計品を新たな目的に適応させることにあります。 この種の設計は、特別の知識や技術を必要とせず、通常の技術教育を受けた設計者によって行えます。 設計者は、製品の既存のデザインの中で、製品の小さな変更や修正を行います。

2. 開発設計

この種の設計は、新素材や新しい製造方法の採用など、新しい考え方を既存設計の修正のために用いますので、かなりの科学的なトレーニングや設計能力を必要とします。この場合でも、設計者は既存の設計からスタートします。しかし、 最終的に出来上がった製品は元の製品とは、著しく異なる可能性があります。

3. 新規設計

この種の設計は、非常に多くの研究、技術的な能力および創造的思考を必要とします。個人の高い設計能力を持った設計者だけが、新しい設計の仕事に従事することができます。 設計する際に使用される方法は以下のように分類されます:

(a) 合理的な設計:この種の設計は、材料力学、流体力学など工業的に利用される理論を適用して行います。
(b) 経験的な設計:この種の設計は、実際的で過去の経験に基づいた実験式を適用して行います。
(c) 産業デザイン:この種の設計は、あらゆる機械部品の製造方法に適用されます。
(d) 最適設計:最適設計は、与えられた制約の下で目的関数を最良にする設計です。それは望ましくない影響を最小限にとどめることにより達成されます。
(e) システム設計:この種の設計は、例えば自動車のような複雑な機械システムを設計することです。
(f) 要素設計:この種の設計は、内燃機関でいえばピストン、クランクシャフト、連接棒などのようなシステムを構成する要素部品の設計を行うことです。
(g) コンピュータ利用設計(CAD,CAE):この種の設計は、新しい製品の創生、設計の修正、分析および最適化のためにコンピュータ システムを利用します。

 


まとめ

機械設計は、おおよそ次の3種類に分類されます。

1.適応設計:既存品の小規模改造
2.開発設計:既存品の大規模な改造、設計の見直し
3.新規設計:新しいものを設計する。世の中、程度の差はあれほとんどの場合既存品があります。

 

 

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参考文献
A Textbook of Machine Design  R.S. Khurmi et al.   EURASIA PUBLISHING HOUSE (PVT.) LTD. 2005

 

MOD:2021/06/03  
修正:2016/5/19