10.3 溶接プロセス(Welding Processes)

10.3 溶接プロセス(Welding processes)

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溶接プロセスは、色々な基準で分類されるが、一般的な冶金学的な分類によれば、次の3つのグループに分類されます。

冶金学的分類

1. 融接(fusion welding):

熱により母材単独、あるいは母材と溶加材とを溶融させ、液相での接合を行うものをいいます。アーク溶接などが分類されます。

2. 圧接(pressure welding):

溶接する部材(母材)を加圧して、接続を行うものをいいます。加熱する場合もあります。抵抗溶接などが分類されます。

3.ろう接(blasing and solderinng):

接合する部材(母材)自身は溶解することはなく、より融点の低い合金(ろう)を、母材間の隙間に流し込んで濡れ減少で接合します。 450℃以上の硬ろうを使用するろう付け(blasing)と、450℃未満の軟ろうを使用するはんだ付けに区分されます。

 

 

この他、付加されるエネルギによる分類もあります(表10.3.1)。

表10.3.1_エネルギによる溶接法の分類

表10.3.1_エネルギによる溶接法の分類

 

付加エネルギによる分類

1.電気的エネルギによる溶接:

(a) アーク溶接:
(b) エレクトロスラグ溶接
(c) 電子ビーム溶接
(d) プラズマ溶接及びプラズマ切断
(e) 抵抗溶接
(f) 誘導加熱溶接

2.化学的エネルギによる溶接:

(a) ガス溶接
(b) テルミット溶接
(c) 爆圧溶接
(d) ろう接

3.機械的エネルギ及び超音波エネルギによる溶接:

(a) 摩擦圧接
(b) 圧接
(c) 拡散接合
(d) 超音波接合

4.光エネルギによる溶接:

(a) レーザ溶接
(b) 太陽光線による溶接

 

 

参考文献
現代溶接工学   木原博編   オーム社   

 

引用図表
表10.3.1 エネルギによる溶接法の分類   現代溶接工学