28.2 摩擦車

28.2 摩擦車(friction wheel)

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図28.2.1のように、シャフトに取付けられ、お互いに接触し押し付けられている円形の平板を考えます。これら2つの円盤はどちらも十分な粗さを持っており、円盤Aの直径がDA、円盤Bの直径がDBとします。

図28.2.1 摩擦車

円盤Aのシャフトを回転させると、円盤Aの回転力が接触している円盤Bに伝達されて、円盤aとは逆の方向に回転します。円盤Aによって加えられる接線力(P)が、2つの円盤の最大摩擦抵抗(Fmax)を超えない限りは、次の関係が成立します。

 

(円盤Aの毎分回転数)x DA = ((円盤Aの毎分回転数)x DB   (式28.2.1)

 

しかし、接線力(P) が摩擦抵抗(F)を超えると2つの円盤の間で滑りが生じます。

接線力が大きくなっても、滑りが生じないようにするためにするために、円盤Aに多数の突起を設けて、円盤Bにそれに対応するくぼみを設けると、突起がくぼみに嵌まり込むようにします(図28.2.2)。
それぞれの円盤に突起とくぼみとを交互に設けたものが本章で説明する歯車になります。突起は歯と呼ばれます。歯車を表示は、通常突起とくぼみとの中間付近の径(ピッチ円径)で示されます。

図28.2.2 歯付車

 

 

参考文献
A textbook of machine design    R. S. Khurmi et al

引用図表
図28.2.1 摩擦車   A textbook of machine design改
図28.2.2 歯付車   A textbook of machine design改

 

 

ORG:2019/2/16