7.2 圧力容器の分類

7.2 圧力容器の分類

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圧力容器は次のように分類することができます。

1.肉厚による分類

圧力容器はその肉厚により、薄肉容器と厚肉容器に分類されます。 円筒の壁厚みtが、容器の直径(D)の1/10以下である場合、薄肉容器と呼ばれます。一方円筒の壁厚みtが、容器の直径(D)の1/10より大きい場合は、厚肉容器と呼ばれます。 薄肉容器は、ボイラーや、タンク、配管が該当します。厚肉容器は、高圧ボンベや、高圧タンク、銃身などが該当します。

注記:圧力容器を、薄肉容器、厚肉容器に分類する別の基準として、内部流体の圧力(P)、及び許容応力(σT)のの関係によるものがあります。内部流体圧力(P)が、許容応力(σT)の1/6未満の場合は、薄肉容器に分類されます。内部流体圧力(P)が、許容応力(σT)の1/6より大きい場合は、厚肉容器に分類されます。

 

2. 端面構造による分類

圧力容器は、開放端と閉鎖端に分類されます。タンクは閉鎖端容器の一例です。一方、プレスシリンダーのようなピストンを持つ単純なシリンダーは開放端容器の一例です。開放端の圧力容器は、流体の圧力によって円周方向またはフープ応力が発生します。一方閉鎖端の圧力容器は、周方向応力に加えて長手方向の応力も作用します。