7.1 鋳造工場(foundry)のレイアウト
7.1 鋳造工場(foundry)のレイアウト
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鋳造工場には、溶解・造型・砂処理など各工程に必要な機械設備を設置する必要があり、その配置は製作工程順をおって作業できるようにするのが原則です。鋳造工場のレイアウトは工場の規模や、製品の材質、大きさ、寸法精度、個数そのほかいろいろな条件によって異なります。基本となるレイアウト構成を、図7.1.1に示します。
基本的には、
金属を溶解 → 鋳型に注湯 → 却凝固 → 製品取出し → 仕上作業 →出荷
する工程が直線的に並んでいます。
ダイカストなどの金型を用いる軽金属の鋳造では、金型のメンテナンスが必要であり、鉄系の鋳造では再生可能な砂型を作るための鋳型砂循環システムが付加されます。
金型鋳造では、型内冷却が迅速に行われるために、鋳造工程はバッチ化されて連続運転しますが、高温溶解して冷却に時間をかける鋳物では、注湯後の冷却時間が長くなるため、量産鋳物では移動式の冷却ゾーンを設けて、ループあるいは直線を数列つなげたラインが用いられます。
先進的な鋳造工場はFMS化が行われています。そのため、各ユニットの高耐久性化、自動化、機械化、省エネルギー、クリーン化が行われています。さらに、この機能を組合わせて遠隔メンテナンスモニタリングが進められています。
参考文献
機械工学便覧 第6版 β03-02章
引用図表
図7.1.1 鋳物工場のレイアウト 機械工学便覧 第6版 β03-02章
2016/11/6
本稿(初稿)は、筆者の興味と復習を兼ねているため、参考文献からの引用が主たるものになっています。第2稿ではより内容を絞り、かつより広範囲なデータに基づく記述を企図しております。