機械の運転は、熱を発生する

機械の運転は、熱を発生する(The operation of the machine heats up.)

 

回転体の軸は2個以上の軸受で支持されますが、軸の位置決めが必要なので軸を固定するようにしなければならない。
従って、軸方向に移動しないように、軸受を固定しなければなりません。

ただし固定する軸受は、1個それも端に位置する軸受とします。
更に、原則として取り合いがある側にします。例えば、カップリングが取り付けられる側にします。これがスラスト軸受になります。

それ以外の軸受については、軸方向に固定しないのが原則です。これをラジアル軸受といいます。

図1 片吸込みポンプの軸受

このようにする理由は、機械は運転すると抵抗や摩擦により発熱して各部品が熱膨張するからです。

熱膨張による伸びはすべての方向に生じますが、特に軸は長手方向の伸び量が大きくなります。
伸びは拘束されると応力が発生します。これを熱応力といいます。長軸の場合は軸を座屈させる場合もあります。

また、そこまで至らなくても、摺動する部品の接触圧力が大きくなり、摩擦力が増加して発熱する場合があります。例えば、転がり軸受で転動体が内外輪に強く接触した状態で回転し続けて、場合によっては焼付きを発生します。

 

覚えておいてください。

軸受を2つ以上使う軸は、軸受を1つだけ軸方向に固定する。その他の軸受は軸方向に自由に動けるようにする。

 

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引用図表
図1 片吸込みポンプの軸受    ポンプハンドブック

 

ORG:2021/04/08