4.4 ショア硬さ

4.4ショア硬さ(Shore hardness)

ショア硬さは、工場の現場でよく使われます。ショア硬さは1906年A.F.Shore(ショア)によって発明されました。ブリネル硬さ、ロックウェル硬さ、ビッカース硬さが押込み硬さなのに比較して、ショア硬さは反発係数を利用した硬さです。
ショア硬さ試験機の原理は、ダイヤモンドのハンマを試料に対して直角にして落とし、その跳ね上がりの高さを測定して、材料の硬い、軟らかいを決める方法です。跳ね上がりの高さが高いものほど硬いということになります。原理的に100を超えることはありません。
ショア硬さ試験機には、跳ね上がりの高さを直接目盛りで読むC形とダイヤルの指示を読むD形とがあります。
ショアの測定は、製品に傷がつかない特徴があります。

 

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2201_005_ショア硬さ計

ショア硬さは、本来精密性よりも携行性などの利便性が使用する目的のため、基準の管理が難しいことがあげられます。ヨーロッパでは現在ほとんど使われなくなっており、また、アメリカにおいては4つのスケールにわかれる等の混乱が見られます。

日本ではショア硬さ基準を精密測定が可能なビッカース硬さに依存する方法が開発されました。このことにより、日本ではショア硬さ試験が現場を中心に浸透しています。この方式は硬さ均一性の良いビッカース硬さ基準片を、国内の比較的信頼性の高いショア硬度計多数で測定した結果からHV-HSの換算式(VHS方式)を導入したもので、基準片規格(JIS B 7731)に定められています。
日本では測定値にC形,D形の区別の必要が特にないのも、VHS方式によることが大きな特徴となっています。厳密なHV-HS換算関係を実現するため、基準片の鋼種がJIS規格に定められており、硬さが30~95HSの範囲には共析炭素鋼(SK5),100HSには過共析炭素鋼(SK2)が用いられます。