岡山大学、色素を使い人工網膜開発

岡山大学、色素を使い人工網膜開発

概要
岡山大学の松尾俊彦准教授(医学部)と内田哲也准教授(工学部)らは、色素を使った人工網膜を開発しました。失明したラットに移植して、視覚が回復することを確認しました。人工網膜は、薄くて柔らかいため眼球内に埋め込みやすく、解像度も高いそうです。早ければ2015年度内にも、医師主導で治験を開始したいと考えます。

紹介パンフレット

岡山大学の松尾俊彦准教授(医学部)と内田哲也准教授(工学部)らが開発した、開発した人工網膜は、光を受け取って電気信号に変える色素をポリエチレンフィルムに密に並べたものです。電気信号で神経細胞を刺激することにより視覚を得ることができます。

実験は、網膜色素変性症で失明し、2か月ほどたったラットの目に人工網膜を移植を移植しました。白と黒との縞模様を描いた円柱状の壁の中にラットを入れて、壁を一定方向に回したところ、人工網膜を移植されたラットは、壁の回転方向に頭を何度も動かして、視覚の回復が確認されました。網膜の電気活動も活発になっていました。

岡山大学では、既に人工網膜の製造ラインをクリーンルーム内に設置しています。今後、岡山大学病院の治験審査委員会に申請して、承認が得られれば、医薬品医療機器総合機構(PMDA:Pharmaceuticals and Medical Devices Agency )に治験届を提出して、年度内にも網膜色素変性症で失明した患者5名の治験を実施したいとしています。

網膜色素変性症は、視細胞が徐々に死んで、最終的には失明に至ります。視神経は残っており、電気的な刺激を与えることにより視覚を回復できる可能性があります。

米食品医薬品局(FDA:Food and Drug Administration )は、2013年視細胞の機能を代替する人工網膜を承認しています。これは、カメラで撮影した画像を60画素に分解して、頭部に埋め込んだ受信機に送り、網膜の近くに植えた60個の電極に電線で情報を伝えるものです。大型かつ複雑で、解像度も低い難点があります。

 

引用:岡山大学HP

引用:岡山大学HP

日本経済新聞 2015/7/20 朝刊

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