インフラ総力戦、三菱重工業世界へ

インフラ総力戦、三菱重工業世界へ

概要
世界のインフラビジネスで未曾有の総力戦が始まりました。
最前線で、新旧、官民が入交、国境や業種を超えて火花を散らしています。日本企業もその例外ではありません。
ここでは、三菱重工業の風力発電ビジネスについて取り上げます。

三菱重工業とデンマーク・ヴェスタス社との合弁会社の屋外工場が有るデンマークのエスビアウ港。羽根を支える高さ68mのタワーが並んでします。その数は9基分。「天候に恵まれたら、たった9日間で仕事は終わるよ。」

高い技術力を持ちながら、財務状況が苦しいヴェスタスに、三菱重工業が接近。2014年に合弁会社を設立、欧州の葉状風力に特化して再出発をしました。

掛けは当たり、断トツのシェアを誇る「独シーメンスに2連勝です。」と、2015年6月末に合弁会社に朗報が届きました。欧州の洋上風力で9割のシェアを握る巨人シーメンスを向こうに回して、欧州の入札で相次ぎ優先交渉権を獲得したのです。

「自前で洋上風力を開発していたら10年はかかった。今はシーメンスと同じ土俵だ。」と、合弁会社MHIヴェスタス・オフショア・ウィンドの加藤仁・共同最高経営責任者(CEO)は、言い切っています。

合弁開始後は、累計300万kW分の受注を固めました。今後は三菱重工業の技術も融合させます。現在最大級の8000kWをも超える製品開発につなげようとしています。
[関連内容]
三菱重工業が変わる。
1.自前主義を捨てる:風力発電機の単独継続を断念して、デンマーク・ヴェスタス社との合弁で、欧州の洋上風力に絞り再出発。

2.受け身を止め、事業主体に加わる:三菱商事とドバイの水処理大手メティート社に出資。プラント納入から、事業収益を稼ぐモデルに。

3.組織の壁を崩す:インドネシアに「航空ネットワーク」事業の提案を行う。航空機、空港設備、都市交通など、部門を超えて営業。

日本経済新聞 2015/7/27

日本経済新聞 2015/7/27

日本政府、インフラ輸出を成長戦略の柱に
日本政府は、成長戦略の柱としてインフラ輸出を推し進めています。発電や鉄道、空港など海外で需要が大きいインフラ需要を取り込み、2020年までに輸出額を30兆円と、2010年比で3倍に増やす目標を立てています。

ただ、競争も激しく中国主導で設立されたアジアインフラ投資銀行(AIIB)も気になるところです。日本が世界で存在感を示すには、M&A(合併・買収)など、新しいビジネスモデルの構築が必要です。

 

 

引用元: 日経産業新聞  2015/7/14

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